青春18きっぷ研究所

青春18きっぷで快適に旅するためのポイント

青春18きっぷは普通・快速列車しか乗れません。普通・快速列車といっても、最近の列車のシートは柔らかいですし、空調は完備されていますので、座れれれば、それほどの苦行ではありません。

逆に、長時間座れなかったりするとつらいですし、待ち時間が長かったりしてもうんざりするものです。

青春18きっぷで旅行する際に生じる問題点は、この「座れるか」と、「トイレに行けるか」「食事できるか」の3点にほぼ集約されます。

ここでは、この3点を中心に、口コミや経験談から、快適な利用法をご紹介します。

ポイント1 時刻表やアプリで下調べをしておく

青春18きっぷの旅で下調べは重要です。目的地までの列車の乗り継ぎを事前に調べておきましょう。紙の時刻表で調べてもいいですし、乗換案内のアプリで検索するだけでもかまいません。

ポイント2 発車10分前にはホームに行って並ぶ

列車の出発時刻を調べたら、できるだけ早めにホームに行って並びましょう。最近のJRは編成両数を減らしており、地方の普通列車でもけっこう混雑します。区間にもよりますが、確実に座るためには、遅くとも発車10分前にはホームで並びましょう。普通列車の旅といえども、座れればそれなりに快適ですし、それほど疲れません。「座席の確保」は重要です。

ポイント3 ギリギリの乗り継ぎは避ける

上記と関連しますが、10分前にホームにいるためには、ギリギリの乗り継ぎはなるべく避けましょう。座れない可能性があります。とくに、長時間移動する列車に乗る前は、接続時間を十分にとって座れるような乗り継ぎを狙うべきです。乗換案内アプリはギリギリの乗り継ぎを示してくることが多いですが、あえて一本遅らせる乗り継ぎを調べ直してみるのもいいでしょう。

車内

ポイント4 日の当たらない席に座る

席を選ぶときは、日光の位置を勘案して、日の当たらない側の席を選びましょう。ブラインドを開けられますし、日が当たらないほうが疲れにくいです。日中時間帯なら、北側の席を狙うべきです。夕方なら西日のあたりそうな席は避けましょう。

ポイント5 編成の末端に乗る

長距離移動の場合は、列車の先頭や最後尾などのほうが、乗客の乗り降りが少なくて快適です。

ポイント6 トイレのある車両に乗る

トイレは、たいてい編成の末端にあります。列車での移動中はなるべくトイレに入らないほうがいいですが、利用せざるをえないこともありますので、できれば同じ車両か、隣の車両に乗りましょう。乗り継ぎ時間が短い場合は、トイレを車内で済ませて駅のトイレに行く時間を省略する工夫も必要です。

ポイント7 立ってしまったら、地元客の前に立つ

地元客を区別するポイントは荷物です。買い物の荷物などがあれば、地元客の可能性が高いでしょう。もちろん制服の高校生も地元客です。地元客は、それほど長距離に乗らないので、近くに立っていれば、じきに座れます。

ポイント8 駅弁などは持ち込まない

最近の普通列車は、大半がロングシート車です。駅弁を食べるのには向きません。食事は駅ナカで済ませた方が快適です。ただし、空腹に備え、お菓子や少量のペットボトル飲料は持参しましょう。

ポイント9 食事をする駅を決めておく

長時間移動では、食事が唯一の楽しみ、なんてこともあります。駅周辺に飲食店がありそうな駅を選んで途中下車し、食事の時間を取りましょう。乗りっぱなしは疲れますので、リフレッシュの意味でも食事は大事です。

ポイント10 グリーン車や通勤ライナーを活用する

首都圏を移動する場合は、グリーン車の利用も一考です。熱海、高崎、宇都宮あたりまではグリーン車を使えますので、快適に移動できます。また、通勤ライナーが走っている時間帯なら有効に活用しましょう。どちらも別料金がかかりますが、コストパフォーマンスは良好です。

ポイント11 平日ラッシュ時を避ける

あたりまえですが、ラッシュ時の普通列車は混みます。ラッシュ時に利用するなら、できるだけラッシュと逆方向の列車に乗りましょう。

ポイント12 せいぜい6時間程度の旅にしておく

普通列車に乗り続けると、じきに飽きてきますし、疲れてきます。日があるうちは車窓を楽しめますが、日没後ははっきりいって退屈です。旅を楽しむなら、長くても1日の行程は6時間程度にしておきましょう。

移動時間が6時間を超えてくると、「旅」ではなく「修行」になりがちです。10時間を超えてくると、乗り換え時に休憩する余裕もなくなり、「苦行」に近くなります。「節約のため」なら長時間移動はやむを得ませんが、「旅行」が目的なら、ほどほどの時間にしておきましょう。