青春18きっぷ研究所

京都〜高知の上手な利用法

京都〜高知は、普通・快速列車で10時間程度です。乗車時間は長いですし、乗り換えも多いので、青春18きっぷを利用するにはややハードルが高いといえるでしょう。ただし、そのぶんコストパフォーマンスは抜群で、普通運賃なら7,000円以上するところを、実質的には3分の1程度の価格で移動できます。

途中の阿波池田〜土佐山田間の列車の運転本数が少なく、日中は2〜3時間おきにしか列車がありません。また、阿波池田での接続も悪く、それが所要時間が増える要因になっています。乗り換え回数は多いので、時刻表で事前に調べておいたほうがいいでしょう。

ここでは、京都~高知間を青春18きっぷで上手に利用するためのポイントとモデルルートを簡単にまとめました。

京都~高知のモデルルート

1000系土讃線

京都~高知間を青春18きっぷで旅行する際のモデルルートは、以下の通りです。

【東海道・山陽本線、瀬戸大橋線、土讃線】京都〜姫路〜相生〜岡山〜坂出〜琴平〜阿波池田〜高知

京都~高知間は、東海道・山陽本線と瀬戸大橋線、土讃線を乗り継ぎます。乗換駅は、姫路、相生、岡山、坂出、琴平、阿波池田の6駅が標準です。

ポイント1 事前に乗り継ぎを確認する

京都〜高知間を時刻表検索サイトで検索すると、絶妙な接続が提示されます。阿波池田駅を除くと、おおむね5〜15分程度の接続で全区間を乗り継いで行くことも可能です。

しかし、そういう接続は乗り換え時に疲れますし、遅延の際にはスケジュールが総崩れします。途中の昼食も考えて、どこかでいったん休憩することを前提に余裕をもったプランにしておくことをおすすめします。

ポイント2 京都からは車両中央で立つ

京都から乗るときは、新快速の座席を確保できないこともあります。その場合は、ドアの前ではなく、座席のある車内中央で立ちましょう。そうすれば、乗客の多くが入れ替わる大阪駅で座れます。

ポイント3 姫路、相生の接続をよく確認しておく

姫路・相生〜岡山間は、普通列車が毎時1本程度運転されるだけです。しかも3両編成なので、座れないことも多いです。峠を超える区間を走りますので揺れも大きく、立っていると、結構つらいです。

そのため、この区間に乗るときは、上下線とも早めに到着するようにして、ホームで並んで待ち、座れるようにしましょう。接続列車をよく確認し、場合によっては1本遅らせることも検討しましょう。

ポイント4 赤穂線は空いている

相生〜岡山間は、赤穂線でも移動できます。山陽本線より少し時間がかかりますが、はるかに空いていますので狙い目です。また、上りの場合は、播州赤穂発の新快速がたまにありますので、それを利用すれば座って京都まで行けます。時刻表をよく確認して、タイミングがあえば赤穂線はおすすめです。

ポイント5 阿波池田駅でのんびりしすぎない

阿波池田駅での接続時間は長いので、ついついのんびりしがち。しかし、このエリアの列車は1両編成が原則で、青春18シーズンには混雑することもありませす。席を確実に確保するには、あまりのんびりしすぎず、早めに列車に乗り込むのがいいでしょう。

ポイント6 休憩ポイントは岡山、坂出がおすすめ

京都〜高知間は10時間程度なので、途中で休憩を入れるといいでしょう。中間地点に近い乗り換え駅は、岡山駅と坂出駅です。駅前に大きな商業施設があるのは岡山駅ですが、坂出駅近辺にも飲食店がありますので、どちらでも食事は可能です。マリンライナーの時間をずらすことで、「青春18きっぷの流れ」からずれることができますので、一定区間、快適に移動することもできます。

乗り継ぎ時間の長い阿波池田駅で食事をすることもできます。駅前に飲食店は乏しいですが、アーケード沿いにうどん屋などがあります。

ポイント7 トイレのない車両に注意!

JR四国の列車は、最近でこそトイレ付き車両が増えてきましたが、まだトイレなし車両もあるので要注意です。阿波池田〜高知間は約3時間かかりますが、その間トイレ無しになると大変なので、事前に済ませておきましょう。ただし、途中駅での長時間停車がありますので、そのタイミングを使えば駅のトイレに行くことができます。