京都〜松山の上手な利用法
京都〜松山は、普通・快速列車で9時間程度です。乗車時間は長いですし、乗り換えも多いので、青春18きっぷを利用するにはややハードルが高いといえるでしょう。ただし、そのぶんコストパフォーマンスは抜群で、普通運賃なら6,000円以上するところを、実質的には3分の1程度の価格で移動できます。
道中のほぼ全ての区間で1時間に1本程度の列車本数はあり、接続もおおむね良好です。乗り換え回数は多いので、時刻表で事前に調べておいたほうがいいでしょう。
ここでは、京都~松山間を青春18きっぷで上手に利用するためのポイントとモデルルートを簡単にまとめました。
京都~松山のモデルルート
京都~松山間を青春18きっぷで旅行する際のモデルルートは、以下の通りです。
・【東海道・山陽本線、瀬戸大橋線、予讃本線】京都~姫路~相生~岡山~坂出~観音寺~松山
京都~松山間は、東海道・山陽本線と瀬戸大橋線、予讃本線を乗り継ぎます。乗換駅は、姫路、相生、岡山、坂出、観音寺の5駅が標準です。
ポイント1 事前に乗り継ぎを確認する
京都〜松山間を時刻表検索サイトで検索すると、絶妙な接続が提示されます。おおむね5〜15分程度の接続ばかりで全区間を踏破することも可能。効率のいい乗り継ぎでたどり着くことができるのですが、「9時間も列車に乗り続けたら疲れる」ということも考慮しておきましょう。
途中の昼食も考えて、どこかでいったん休憩することをプランに入れておくことをおすすめします。京都~松山間では、どの区間でもおおむね毎時1本程度の列車が運行していますので、事前に乗り継ぎ時刻を検索のうえ、休憩を考慮に入れて、乗継検索より1本程度早い列車で出発すると、行程がラクになります。
ポイント2 京都からは車両中央で立つ
京都から乗るときは、新快速の座席を確保できないこともあります。その場合は、ドアの前ではなく、座席のある車内中央で立ちましょう。そうすれば、乗客の多くが入れ替わる大阪駅で座れます。
ポイント3 姫路、相生の接続をよく確認しておく
姫路・相生〜岡山間は、普通列車が毎時1本程度運転されるだけです。しかも3両編成なので、座れないことも多いです。峠を超える区間を走りますので揺れも大きく、立っていると、結構つらいです。
そのため、この区間に乗るときは、上下線とも早めに到着するようにして、ホームで並んで待ち、座れるようにしましょう。接続列車をよく確認し、場合によっては1本遅らせることも検討しましょう。
ポイント4 赤穂線は空いている
相生〜岡山間は、赤穂線でも移動できます。山陽本線より少し時間がかかりますが、はるかに空いていますので狙い目です。また、上りの場合は、播州赤穂発の新快速がたまにありますので、それを利用すれば座って京都まで行けます。時刻表をよく確認して、タイミングがあえば赤穂線はおすすめです。
ポイント5 休憩ポイントは岡山、坂出がおすすめ
京都〜松山間は9時間程度なので、途中で休憩を入れるといいでしょう。中間地点に近い乗り換え駅は、岡山駅と坂出駅です。駅前に大きな商業施設があるのは岡山駅ですが、坂出駅近辺にも飲食店がありますので、どちらでも食事は可能です。マリンライナーの時間をずらすことで、「青春18きっぷの流れ」からずれることができますので、一定区間、快適に移動することもできます。
ポイント6 好接続で乗りっぱなしを覚悟
岡山〜松山間は5時間程度かかります。この間、「快速マリンライナー」で高松〜坂出を渡り、「快速サンポート」で観音寺に至り、観音寺〜松山間は普通列車を利用する、という接続になります。 坂出~松山間が乗り換えなしの場合もあります。
どれも短時間で乗り継げる好接続で、一度流れに乗ってしまうと、途中下車して食事をしたりする時間はほとんどありません。
列車本数が少ないため、1本を遅らせると1時間待ちますので、そうそう降りれません。つまり5時間、ほとんど乗りっぱなしなります。列車内での食べ物や飲み物は、岡山または松山で、乗る前に仕入れておきましょう。 あるいは、坂出であえて下車し、食事休憩をするのもいいでしょう。