青春18きっぷ研究所

名古屋〜博多の上手な利用法

名古屋〜博多は、普通・快速列車で16時間程度です。。早朝に出発して深夜に到着する行程で、完全に丸一日を移動に費やします。途中の乗り継ぎ時間は短く、食事をする時間すら、あまりありません。また、ちょっとでも遅延が発生すると、目的地まで到着できなくなる可能性もあります。

名古屋〜博多は普通運賃で10,000円以上する区間ですので、青春18きっぷ利用なら、コストパフォーマンスは抜群。しかし、かなりハードな「修行旅」になることを覚悟してください。

ここでは、名古屋~博多間を青春18きっぷで上手に利用するためのポイントとモデルルートを簡単にまとめました。

名古屋~博多のモデルルート

813系鹿児島線

名古屋~博多間を青春18きっぷで旅行する際のモデルルートは、以下の通りです。

【東海道・山陽・鹿児島本線】名古屋~大垣~米原~姫路~相生~岡山~糸崎~岩国~下関~小倉~博多

名古屋~博多間は、東海道・山陽・鹿児島本線を利用します。乗換駅は大垣、米原、姫路、相生、岡山、糸崎、岩国、下関、小倉の9駅が標準です。所要時間は16時間程度です。

全体的に列車本数は多く、最低でも毎時1本程度は運行しています。接続もおおむね良好です。ただし、早朝発深夜着でないと実現できない行程ですので、接続パターンはそれほど多くありません。乗り遅れたらアウト、という場合もありますので、事前に時刻表で利用する全ての列車を確認しておきましょう。

さらに、新幹線の一部区間だけ組み合わせた「ワープ」を使うと効果的だったりします。

ポイント1 できるだけ早く出発する

名古屋発、福岡発いずれの場合も、遅くても8時ごろには出発しないと目的地に到着はできません。余裕を持つなら6時台には出発しましょう。途中の乗り換えを時刻表できちんと確認しておくことも大事です。

ポイント2 新幹線による「ワープ」も検討する

朝早い時間の列車に乗るのが無理だったりする場合などは、途中で新幹線を使った「ワープ」も考慮しましょう。ただ、普通列車の接続がいいため、わざわざ新幹線に乗り換えても短距離のワープではあまり意味がありません。ある程度の距離で乗りましょう。

効果的なのは、山陽本線が大回りになっている区間をショートカットできる広島〜新山口間。「のぞみ」号を使って一気に抜けると時短効果は抜群です。4000円〜5000円くらいの別途予算が必要になります。

ポイント3 関ヶ原越えは一本待つ覚悟で

大垣〜米原間は「関ヶ原越え」と呼ばれる区間で、列車本数と車両数が少ないです。下り、上りのいずれから来ても、接続のいい列車で到着すると、この区間は座れなくなる場合があります。座りたいなら、一本待つ覚悟で予定を組んでおきましょう。とはいえ、乗車時間は40分程度ですから、駅で待っているよりも、立ってしまうのも一つの方法です。

ポイント4 米原~姫路間は新快速を利用する

米原~姫路間は新快速を利用すると便利ですが、この区間を直通する新快速は毎時1本しかありません。そのため、事前に調べるときは、この区間で新快速を利用できる乗り継ぎを調べるといいでしょう。

ポイント5 米原からの新快速は増結部分が狙い目

米原から下り新快速に乗る場合、始発列車ではありません。ただし、米原で4両増結する場合が多いので、それを狙えばいい席をゲットできます。増結は車両前方(姫路方)です。階段からは離れていますので、適度に空いています。

ポイント6 姫路、相生、岡山の接続をよく確認しておく

姫路・相生〜岡山間は、普通列車が毎時1本程度運転されるだけです。しかも3両編成なので、座れないことも多いです。峠を超える区間を走りますので揺れも大きく、立っていると、結構つらいです。

そのため、この区間に乗るときは、上下線とも早めに到着するようにして、ホームで並んで待ち、座れるようにしましょう。接続列車をよく確認し、場合によっては1本遅らせることも検討しましょう。

ポイント7 食事ポイントは姫路か岡山がおすすめ

名古屋〜博多間は16時間程度かかりますので、できれば、途中、食事で休憩をとったほうがいいでしょう。食事を取る場合は、乗換駅で取るのが効率的です。

名古屋〜博多間の主要乗換駅は、大垣、米原、姫路、相生、岡山、岩国、下関です。このうち、駅前に飲食店が多いのは姫路、岡山、下関。このどれかの駅で取るのが便利でしょう。中間点に近い姫路か岡山あたりがおすすめです。

ただし、出発が遅い場合、途中で休憩していると到着できなくなります。時刻表を確認しつつ、早め早めで進んでおきましょう。