名古屋~新潟の上手な利用法
名古屋〜新潟間の所要時間は、約14時間です。移動に丸一日かかりますので、朝早めに出発しないと、その日のうちに目的地に着くことはできません。途中、列車本数の少ない区間がありますので、事前に時刻表をよく調べておく必要があります。
乗り換えは7〜8回。豊橋、浜松、熱海、高崎、水上、長岡が標準的な乗換駅です。列車を選べば乗り換えを減らすことは可能です。
ここでは、名古屋~新潟間を青春18きっぷで上手に利用するためのポイントとモデルルートを簡単にまとめました。
名古屋~新潟のモデルルート
名古屋~新潟間を青春18きっぷで旅行する際のモデルルートは、以下の通りです。
・【東海道本線・高崎線・上越線・信越本線】名古屋〜豊橋~浜松〜熱海〜東京〜高崎~水上~越後湯沢~長岡~新潟
・【中央本線・篠ノ井線・飯山線・上越線・信越本線】名古屋〜中津川~塩尻~松本~長野~(しなの鉄道)~豊野~飯山~越後川口~長岡~新潟(しなの鉄道260円)
・【中央本線・篠ノ井線・信越本線】名古屋〜中津川~塩尻~松本~長野~(しなの鉄道・えちごトキめき鉄道)~直江津~長岡~新潟(しなの鉄道・えちごトキめき鉄道1,750円)
大きく分けて東海道・上越線ルートと中央本線ルートがあります。東海道本線ルートは青春18きっぷのみで旅行できますが、14時間程度かかります。中央本線ルートは、十日町経由(飯山線経由)と直江津経由がありますが、十日町経由で260円、直江津経由で1,750円の別運賃がかかります。いずれも10時間程度です。列車本数が多いのは直江津経由です。
簡単にまとめると、所要時間が長いけれど別運賃がかからないのが上越線ルート(東京経由)、列車本数は少ないけれど所要時間が短く、別運賃も安いのが中央本線飯山経由、列車本数が多くて所要時間が短く、別運賃が高いのが中央本線直江津経由です。
ポイント1 基本は東京経由
名古屋~新潟間を青春18きっぷだけで旅行できるのは東京経由(東海道・上越線ルート)です。所要時間はかかりますが、列車本数が比較的多く、旅行もしやすいので、東京経由がおすすめです。
ポイント2 熱海〜浜松直通列車は1本遅らせる
熱海〜浜松間は、列車の両数が少なく混雑する区間です。できれば、直通列車に乗って座ってすごしたいもの。始発駅(熱海または浜松)で一本遅らせてもよいので、直通列車を狙って席を確保しましょう。
ポイント3 上野東京ラインは都心を過ぎてから乗り換える
熱海~高崎間には上野・東京ラインが走っています。直通列車に乗れたらラクですが、時間があわない場合は、東海道線と高崎線をどこかで乗り換えなければなりません。
その場合、乗り換えポイントは、北行きが大宮、南行きが戸塚がおすすめです。いずれも都心から離れていくポイントなので、乗り換え後、立ってしまっても、少ししたら座れます。北行き戸塚、南行きで大宮で乗り換えると、席にありつけない場合、都心まで30分以上立たなければならない可能性があります。
ポイント4 グリーン車を活用する
上野東京ライン、湘南新宿ライン(熱海~高崎)の列車にはグリーン車が連結されています。別途グリーン料金がかかりますが、混雑する東京近郊を、座って快適に旅行できます。グリーン券はSuicaで購入すると安くなります。
熱海~高崎間は4時間近くかかりますので、コスパは抜群です。車内でグリーン券を購入すると高くなるので、Suicaで事前に購入しておきましょう。熱海~高崎間を通算で利用でき、途中、乗り換えても追加料金は不要です。
ポイント5 食事はグリーン車で
名古屋~新潟間は約14時間かかりますので、途中、食事を2回は取りたいところ。お昼時に首都圏を走りますので、上述のグリーン車内にお弁当を持ち込んで食べるといいでしょう。
外で食べるなら、駅ビルや駅周辺に飲食店が多いのは浜松、静岡、高崎、越後湯沢、長岡です。もちろん、東京近郊はどの駅で降りても飲食店を見つけるのは難しくありません。
ポイント6 休憩を予定に組み込んでおく
乗換案内のアプリで表示される乗り継ぎを実践すると、14時間にわたってひたすら列車を乗り継ぐ旅になってしまい、疲れます。そのため、できるだけ早めに出発し、疲れた少し休む、という形で旅を進めるといいでしょう。乗換案内で終電(最終乗り継ぎ)を確認し、それより早い時間帯に進んでいれば大丈夫です。
ポイント7 飯山経由は乗り継ぎを確認しておく
名古屋~新潟間の乗り継ぎで、所要時間とコスパのバランスがいいのが飯山経由です。ただ、乗り継ぎパターンはわずかなので、事前に時刻表をきちんと調べておきましょう。冬季は運休が発生しやすいのでおすすめしません。
ポイント8 飯山経由の休憩ポイントは松本、長野、長岡
飯山経由は近くに食事処のある駅が多くありません。松本、長野、長岡あたりです。中間点の長野が最適なので、長野で1時間くらい休憩するスケジュールを組むのが効率的です。