青春18きっぷ研究所

大阪〜鹿児島の上手な利用法

大阪〜鹿児島中央は、普通・快速列車で1日で到着することはできません。1日での到着を目指す場合、熊本~川内間を九州新幹線で「ワープ」する必要があります。ワープをしたとしても、18時間ほどかかります。旅程はタイトなので、事前によく時刻表を確認してください。

ここでは、大阪~鹿児島間を青春18きっぷで上手に利用するためのポイントとモデルルートを簡単にまとめました。

大阪~鹿児島中央のモデルルート

813系鹿児島線

大阪~鹿児島中央間を青春18きっぷで旅行する際のモデルルートは、以下の通りです。

【東海道・山陽本線、鹿児島本線、九州新幹線】大阪〜姫路~相生~岡山~糸崎~岩国~下関~小倉~鳥栖~熊本~(九州新幹線ワープ)→川内→鹿児島中央

大阪~鹿児島中央間は、東海道・山陽本線と鹿児島本線を乗り継ぎます。乗換駅は、姫路、相生、岡山、糸崎、岩国、小倉、鳥栖の10駅が標準です。熊本~川内間は九州新幹線を使い、川内~鹿児島中央間は鹿児島本線を使います。

ポイント1 新幹線ワープが必要

大阪〜鹿児島は普通列車だけで同日着することはできません。熊本〜川内間を新幹線でワープして、ようやく18時間ほどで到着できます。乗換は10回程度です。朝5時頃に出て夜23時ごろに着くというのが標準。そのため、時間の余裕はありません。新幹線区間の別運賃・料金は5,000円です。新幹線代と青春18きっぷをあわせると、合計7,500円程度が大阪〜鹿児島中央間で必要になります。LCCの価格などとも比べてみて、無理に青春18きっぷを使わないでもいい区間です。

ポイント2 事前に最終乗り継ぎを確認しておく

大阪~鹿児島中央間は早朝に出発して深夜に到着する長丁場です。計画的に乗り継ぐ必要があるので、事前に乗り換え案内アプリで「終電」検索をして、最終乗り継ぎを確認しておきましょう。熊本から乗らなければならない新幹線の時刻を確認して、それより早く到着するようにします。その列車に乗り遅れたらたどり着けない「最終列車」を、常に意識しておきます。

途中で休憩して乗り逃したりすると、予定通り到着できなくなる可能性があります。とにかく休まず乗り継ぎましょう。ただ、万一乗り遅れても、ワープ区間を博多~鹿児島中央に伸ばすなどすれば、リカバーは可能です。

ポイント3 上りのほうが余裕がある

大阪近郊区間は終電が遅いので、上り(鹿児島発)は、多少余裕があります。鹿児島中央を7時頃に出ても間に合います。ただ、それでも早めに出発しましょう。

ポイント4 食糧を持ち込んで移動

スケジュールがタイトなので、食事ポイントはあまりありません。強いて挙げれば、中間地点の広島が、駅前に食事ポイントが多く便利です。ただ、食事で途中下車するなら、そのぶん出発時間を早めなければなりませんが、あまり余裕はありません。苦しいですが、食糧を持ち込んで食事も車内で済ませるといいでしょう。