青春18きっぷ研究所

東京〜秋田の上手な利用法

東京〜秋田を青春18きっぷで旅行する場合、複数のルートがあります。ルートによって所要時間は異なり、接続がよければ片道13時間ほどです。

ルートバリエーションは豊富ですが、どのルートでも距離が長く、列車本数が少ない区間もあります。事前に時刻表を調べてから利用しましょう。

ここでは、東京~秋田間を青春18きっぷで上手に利用するためのポイントとモデルルートを簡単にまとめました。

東京~秋田のモデルルート

701系奥羽線

東京~秋田間を青春18きっぷで旅行する際のモデルルートは、以下の通りです。

【①東北・奥羽線】東京〜宇都宮〜黒磯〜郡山〜福島〜米沢〜山形〜新庄〜秋田
【②東北・仙山・奥羽線】東京〜宇都宮〜黒磯〜郡山〜福島〜仙台〜山形〜新庄〜秋田
【③東北・北上・奥羽線】東京〜宇都宮〜黒磯〜郡山〜福島〜仙台〜北上〜横手〜秋田
【④常磐・仙山・奥羽線】東京〜水戸〜いわき〜仙台〜山形〜新庄〜秋田
【⑤常磐・東北・北上・奥羽線】東京〜水戸〜いわき~仙台〜北上〜横手〜秋田
【⑥上越・羽越線】東京〜高崎〜水上〜越後湯沢〜長岡〜新潟〜村上〜酒田〜秋田

おもなルートは以上の6つです。ルートによっては、青春18きっぷだけで同日乗り継ぎができない場合もあります。

ポイント1 下りは北上線ルート

いくつもルートがありますが、所要時間や乗り換え回数には違いがあります。下り(東京発)と上り(秋田発)でも好接続の乗り継ぎは異なりますので、事前に時刻表を確認のうえ、ルート選択をしましょう。

下りの場合、接続が比較的良く、所要時間が短いのは、③東北・北上・奥羽線ルートです。片道13時間半程度で到達することが可能です。

ただ、東北線ルートは乗り換え回数が多いので、ルート⑥の上越・羽越線ルートもいいでしょう。長時間の乗りっぱなしが苦にならないならおすすめです。ただし、冬季は運休が発生しやすいのでご注意を。

ポイント2 上りは常磐・仙山線ルート

上りは、④常磐・仙山・奥羽線ルートがいいでしょう。仙台~東京間の乗り換え回数が少ないのでラクです。⑥の上越・羽越線ルートも乗り換えは少ないですが、接続が悪く、所要時間がかかります。

ポイント3 所要時間と乗換時間のバランスを

どのルートでも、13時間〜17時間程度で到達できます。ただ、所要時間が短ければいいとも限りません。所要時間が短いと、乗り換えの時間も短いので、駅で休憩する時間が取れません。食事や買い物をするタイミングがありませんので、意外と疲れます。

乗換案内のアプリで「どこで休憩を取れるか」を確認して、ルートを選ぶといいでしょう。トータルの所要時間が長くても、途中に30分程度の乗り換え時間がある乗り継ぎのほうが、旅は楽しくなります。

ポイント4 食料と飲料の準備を

ポイント3に関連しますが、いずれのルートでも長距離移動なので、乗り継ぎに余裕はなく、休憩ポイントは時刻表の空き時間に限られます。少ない乗り継ぎ時間が連続することもあり、コンビニに立ち寄る時間もなかったりするので、食料や飲料をしっかり事前に確保しておくことをおすすめします。

ポイント5 東北エリアはロングシートを覚悟

東北エリアのJR普通列車は、短編成のロングシート車両が主体です。車内でお弁当を広げて旅をする、というような雰囲気ではありません。ひたすら通勤電車的な車両に乗り続けますので、覚悟をしておきましょう。

ポイント6 グリーン車を活用する

東京近郊ではグリーン車が利用できます。具体的には、東京・新宿~宇都宮・水戸・高崎間の列車(上野東京ライン・湘南新宿ライン)にはグリーン車が連結されています。

別途グリーン料金がかかりますが、混雑する東京近郊を座って快適に旅行できます。グリーン券はSuicaで購入すると安くなります。