青春18きっぷ研究所

東京〜博多の上手な利用法

東京〜博多を青春18きっぷで旅行する場合、早朝に出発しても、その日のうちに到着することはできません。途中、新幹線でワープするか、途中で宿泊する必要があります。

ワープをする場合も、場所を選ばないと高く付きます。ここでは、東京~博多間を青春18きっぷで上手に利用するためのポイントとモデルルートを簡単にまとめました。

東京~博多のモデルルート

E231系

東京~博多間を青春18きっぷで旅行する際のモデルルートは、以下の通りです。

【東海道・山陽・鹿児島本線】東京~熱海〜浜松~豊橋~大垣~米原~姫路~相生~岡山~糸崎~岩国~下関~小倉~博多

東京~博多間は、東海道・山陽・鹿児島本線を利用します。乗換駅は、おおむね熱海、浜松、豊橋、大垣、米原、姫路、相生、岡山、糸崎、岩国、下関、小倉の12駅です。

ただし、この通り乗り継いでも、当日着はできません。途中で新幹線利用(ワープ)または宿泊が必要となります。

東京~博多のモデルルート(新幹線ワープ)

【下り】東京~三島~静岡~浜松~大垣~米原~姫路~相生~糸崎~徳山~(新幹線のぞみ)~博多

【上り】博多~門司~下関~新山口~(新幹線のぞみ)~広島~糸崎~岡山~相生~姫路~米原~大垣~豊橋~浜松~静岡~熱海~東京
※門司での乗り継ぎは1分乗り換え。乗換検索では出てこないので、紙の時刻表で確認のうえ、門司駅で素早く乗り換えること。難しいと思う場合は、小倉~広島で新幹線を使うと良い。

ポイント1 ワープがおすすめ

東京~博多間は、青春18きっぷ1枚だけでは旅行できないので、途中、新幹線を利用してワープする必要があります。途中の街で宿泊する方法もありますし、それはそれで旅としては面白いですが、宿代で数千円がかかりますし、青春18きっぷが2枚利用となると、そのぶんも費用がかかります。節約するなら、ワープをして1日の行程にしたほうがいいでしょう。

ポイント2 ワープをするなら広島~小倉間

どこでワープをするかは難しい選択ですが、細かく調べるのが面倒ならば、広島~小倉間をおすすめします。この区間は新幹線「のぞみ」なら50分ほどですが、普通列車なら約4時間かかり、新幹線利用の速達効果が高いためです。これだけの距離をワープすると、行程にも少し余裕が出ます。ただし、運賃と自由席特急料金の7,140円が別途必要となります。

細かく調べると、上記のモデルルートのように、下りは徳山~博多間(運賃と自由席特急券で5,940円)、上りは新山口~広島(同4,840円)が、低価格で実現可能なワープとみられます。最新の時刻はご自身でご確認ください。

いずれにせよ、青春18きっぷ1日分(2,410円)とあわせると7,000円~1万円近くになりますので、LCCなどを利用したほうが安い場合もあり、わざわざ青春18きっぷを使わなくても…という気もします。

ポイント3 朝は早めに出発する

だいたい午前6時に出発して、休みなしで乗り継いで、広島~小倉間で新幹線を利用して、博多到着が0時前です。スケジュール的にはギリギリなので、できれば5時台に出発しましょう。そんな早く出発したくない!という方は、最初から新幹線を使うか、途中で宿泊しましょう。

ポイント4 豊橋~大垣間は新快速、快速を利用する

豊橋~大垣間には新快速や快速が走っています。普通列車に比べると所要時間が約1時間以上違いますので、普通列車が先発する場合でも、新快速、快速を狙うと早く着けます。新快速と快速の所要時間はほとんど同じです。

ポイント5 関ヶ原越え、船坂越えは立つ覚悟で

大垣〜米原間の「関ヶ原越え」と、相生~姫路間の「船坂越え」は列車本数と車両数が少ない区間です。下り、上りのいずれから来ても、ギリギリの乗換の場合は座れない場合もあります。時間がないので、立ってでも乗って先を急ぐといいでしょう。

ポイント6 米原~姫路間は新快速を利用する

米原~姫路間は新快速を利用すると便利です。この区間を直通する新快速は毎時1本しかありませんが、待ってでも利用しましょう。

ポイント7 米原からの新快速は増結部分が狙い目

米原から下り新快速に乗る場合、始発列車ではありません。ただし、米原で4両増結する場合が多いので、それを狙えばいい席をゲットできます。増結は車両前方(博多方)です。階段からは離れていますので、適度に空いています。

ポイント8 食事は車内で取る

新幹線でどれだけワープするかにもよりますが、節約するなら、ひたすら列車を乗り継ぐのに手一杯で、駅構内で食事をする時間はほとんどありません。食事は車内で取るつもりで、食料はあらかじめ用意しておきましょう。自販機で飲み物を購入するくらいの時間はあります。