青春18きっぷ研究所

東京〜広島の上手な利用法

東京〜広島を青春18きっぷで旅行する場合、休みなしで乗り継いでも約15時間以上かかります。朝7時台に東京駅を出て、広島駅に着くのは22時台。そのため、文字通り一日がかりの旅行になります。途中でごはんを食べる時間もあまり取れません。途中が強行日程になるので、なるべく朝早めに出発することをおすすめします。

経路となる東海道本線・山陽本線とも青春18きっぷ利用者が多い区間ですので、期間中の利用しやすい列車は混雑します。とくに、大垣〜米原の「関ヶ原越え」と相生〜岡山の「船坂越え」は、列車の本数も少なく、編成も短く、「青春18期間の難所」と言われています。

ここでは、東京~広島間を青春18きっぷで上手に利用するためのポイントとモデルルートを簡単にまとめました。

東京~広島のモデルルート

227系快速

東京~広島間を青春18きっぷで旅行する際のモデルルートは、以下の通りです。

【東海道・山陽本線】東京~熱海〜浜松~豊橋~大垣~米原~姫路~相生~岡山~糸崎~広島

東京~広島間は、東海道・山陽本線を利用します。乗換駅は、おおむね熱海、浜松、豊橋、大垣、米原、姫路、相生、岡山、糸崎の9駅です。

時間帯により、沼津駅でも乗り換えが生じることもあります。姫路~岡山間の直通列車に乗った場合は、相生駅での乗り換えはありません。

ポイント1 朝は早めに出発する

だいたい午前6時に出発して、休みなしで乗り継いで到着が21時です。実際には、途中で休みなしというのは大変なので、道中の食事時間などで1~2時間は見込んでおきたいところ。そう考えると、朝はできるだけ早く出発することをおすすめします。できれば5時台、遅くても6時台には出発しましょう。

ポイント2 熱海駅は中央寄りに移動しておく

ほとんどの列車が熱海駅で乗り換えです。熱海駅では、別ホームの乗り換えになりますので、階段位置に近い中央寄りで降りるといいでしょう。

ポイント2 熱海〜浜松直通列車は1本遅らせる

熱海〜浜松間は、列車の両数が少なく混雑する区間です。できれば、直通列車に乗って座ってすごしたいもの。始発駅(熱海または浜松)で一本遅らせてもよいので、直通列車を狙って席を確保しましょう。

ポイント3 豊橋~大垣間は新快速、快速を利用する

豊橋~大垣間には新快速や快速が走っています。普通列車に比べると所要時間が約1時間以上違いますので、普通列車が先発する場合でも、新快速、快速を狙うと早く着けます。新快速と快速の所要時間はほとんど同じです。

ポイント4 関ヶ原越え、船坂越えは立つ覚悟で

大垣〜米原間の「関ヶ原越え」と、相生~姫路間の「船坂越え」は列車本数と車両数が少ない区間です。下り、上りのいずれから来ても、接続のいい列車で到着すると、この区間は座れなくなる場合があります。座りたいなら、一本待つのも手ですが、時間がないので立つつもりのほうがいいでしょう。

ポイント5 米原~姫路間は新快速を利用する

米原~姫路間は新快速を利用すると便利ですが、この区間を直通する新快速は毎時1本しかありません。そのため、事前に調べるときは、この区間で新快速を利用できる乗り継ぎを調べるといいでしょう。

ポイント6 米原からの新快速は増結部分が狙い目

米原から下り新快速に乗る場合、始発列車ではありません。ただし、米原で4両増結する場合が多いので、それを狙えばいい席をゲットできます。増結は車両前方(姫路方)です。階段からは離れていますので、適度に空いています。

ポイント7 食事ポイントは浜松、大垣、姫路、岡山がおすすめ

食事は乗換駅で取るのが効率的です。乗換駅のなかでも、浜松、大垣、姫路、岡山は駅前に飲食店が豊富です。これらの駅は始発列車も多いので、食べた後に座れる確率も高くなります。

ポイント8 グリーン車を活用する

東京~熱海間の列車にはグリーン車が連結されています。別途グリーン料金がかかりますが、混雑する東京近郊を、座って快適に旅行できます。グリーン券はSuicaで購入すると安くなります。

ポイント9 休憩時間を入れて計画を立てておく

15時間の乗り継ぎで普通列車に乗り続けると、さすがに疲れてきます。ですので、途中で休憩時間を入れることを前提に計画を立てましょう。朝6時ごろに出発すれば、途中で30分休憩を2〜3回入れてもその日のうちに着くことができます。そのためには、事前に時刻表を調べて計画を立てておくことが大事です。休憩時間ももちろん計画に入れておきましょう。