青春18きっぷ研究所

東京〜松本の上手な利用法

東京(新宿)〜松本は、中央本線の普通列車で約5時間です。中央本線は景色がいいのですが、編成も列車本数も少ないので、青春18きっぷのシーズンはとても混雑します。それを念頭に入れて、時刻表を調べ余裕を持ったスケジュールで旅行しましょう。

ここでは、東京~松本間を青春18きっぷで上手に利用するためのポイントとモデルルートを簡単にまとめました。

東京~松本のモデルルート

211系中央線

東京~松本間を青春18きっぷで旅行する際のモデルルートは、以下の通りです。

【中央本線】東京~新宿~高尾~大月~甲府~松本

東京~松本間は、中央本線を利用します。最も乗り換えが少ない乗り継ぎでは、東京~大月間の中央線快速電車と、大月~松本間の列車を、高尾で乗り換えるだけです。途中、1度だけの乗り換えで旅行できます。

ただし、時間帯によっては、東京~高尾~甲府~小淵沢~松本と乗り換えることもあります。高尾発の列車が大月までしか行かないこともありますので、その場合は大月でも乗り換えが生じます。

ポイント1 高尾・大月〜松本直行列車を狙う

もし、東京・新宿から松本に行くだけなら、高尾・大月〜松本間の直通の普通列車が1日に4〜5本運行していますので、これを利用しましょう。ただ、シーズン中は同じように狙っている人が多いので、混雑します。

ポイント2 高尾駅、松本駅には早めに到着しておく

ネットの乗換案内で乗り継ぎを調べると、東京・新宿から中央線快速で高尾に着き、数分の乗り継ぎで甲府方面行きに接続するパターンが表示されます。もちろん、それでも乗り継げますが、高尾~甲府の列車の座席を確保できるかは微妙です。

中央本線の高尾以西は、青春18きっぷでとても混雑しますので、立ちたくないなら2本前くらいの中央線快速で高尾に到着しておくことをおすすめします。大月行き列車に乗る際は高尾到着までに座席を確保しておきましょう。松本駅から高尾行きに乗るときも、早めに駅に行って並んでおくことです。

ポイント3 トイレは先頭車

高尾~松本間の普通列車は6両または3両編成です。トイレは編成により異なりますが、基本的に松本寄り先頭車には付いています。高尾~松本間を乗り通すと長丁場ですので、トイレに近い車両に乗るのがいいでしょう。

ポイント4 休憩するなら甲府駅

中央本線普通列車の主な乗り継ぎ駅は、大月、甲府、小淵沢ですが、甲府以外の駅前にはあまり飲食店がありません。したがって、途中で一服するなら甲府一択です。駅の近くには「ほうとう」の名店もありますので、一服して食事するのもよいでしょう。

ポイント5 短距離列車は空いている

高尾・大月~松本間の直通列車が青春18きっぷ利用者で混雑しやすいのと対照的に、短距離列車は比較的空いています。そのため、シーズン中の混雑を避けるなら、こうした区間運転の列車を狙うといいでしょう。高尾~甲府、甲府~小淵沢、小淵沢~松本という具合に乗り継ぐと、比較的空いています。

ポイント6 東海道線のバイパスにはならない

東京〜名古屋間で、東海道本線が混むからと、たまに中央本線を利用する人もいます。しかし、18きっぷ期間中は中央本線も全線に渡って混雑します。本数が少ないので、一本待って座る、という方法も使えません。そのため、東京〜名古屋の中央本線ルートは推奨しません。素直に東海道線を利用したほうが無難です。